盗聴器
男の子はなぜかこういう小型メカ系が好きだ。
「盗聴器」
はその代表的な代物であった。
はすぴーはこんな高価なものには手が出なかったが、友人S君は秋葉原のラジオショップまで買いに行った。
職員室に仕掛けようとS君は言い出したが、そういう度胸は誰もなかった。
あいまいな記憶だが、音質はかなり悪く、雑音ばかりだったような気がする。
「200m離れて手にとるように聞こえる」
というのは誇大広告だったんだろうなぁ。