魚雷戦ゲーム
クラスの「お楽しみ会」などでやるゲームで”好きですか・嫌いですか”という遊びを
覚えているだろうか?紙に、たとえば「給食のフルーツポンチ」と書いて本人には見せない
ように、背中に貼り、司会者は「××くん、あなたはこれが好きですか?嫌いですか?」と
質問する。××くんは「えーと、これは嫌いですぅ」なんて答えると、会場からは
「え〜、あんなに美味しいのに、嫌いなんだぁ」と笑われて、実際に次回、給食にフルーツ
ポンチが出た時には、寒天ばかり盛られてしまうハメになる、、、という実に他愛のない
ゲームだ。紙に書く言葉は何でも良いのだが、クラスで最も人気のある女子や最も嫌われて
いるやつの名前を書いたりすると結構、うける。
さて、このゲームで「おちんちん」と書かれた時に、高橋くんは「好きです、好きです
大好きですぅ〜♪」と自信をもって答えてしまい、大爆笑をかってしまった。それ以来、
高橋くんは「チンボコ大好き、ホモ橋」と呼ばれるようになってしまったのだ。(哀)
前置きが長くなってしまったが、そのホモ橋くんとよく遊んだのが、「魚雷戦ゲーム」なので
ある。このゲームはエポック社から昭和40年代に発売されたもので、はすぴー世代のおっさん
なら記憶している方も多いのではなかろうか。
以前に紹介した「レーダー作戦ゲーム」とよく間違えられがちで、どちらも対戦相手の戦艦を
”沈没”させるゲームなので、混同されるのだろう。(こんどぉう〜です:近藤正臣の真似)
「レーダー作戦ゲーム」はタカラが発売し、相手の戦艦の居場所を推理して、沈没させる、
いわば、シュミレーションゲームであるのに対して、「魚雷戦ゲーム」は実際に弾を発射し
『物理的』に沈没させるシューティングゲームであり、大いに異なるのだ。
魚雷戦ゲームの魅力は、なんといっても全体の醸し出す雰囲気がとにかくカッチョええのだ。
大海原を表現させた青というより、紺色の透明プラスチック板が張ってあり、いかにも海で
の戦いじゃい、♪海よ〜俺の海よ〜大きなその愛を、、、と海の若大将こと加山雄三に思わず
なってしまいそうな雰囲気さえある。
遊び方は至ってシンプル、単純明解。明朗会計、40分5000円ポッキリ。フィリピン娘が
今宵の貴方をお待ち申し上げます、、、と、まぁ、つい興奮してしまったが簡単なゲーム
だと言いたいのだ。
まず、3隻の戦艦を互いに配置する。魚雷にみたてた鉄球(パチンコ玉よりもやや小さ目)を
発射口にセットし、ジャンケンで先攻後攻を決める。そして互いに撃ち合って敵艦を早く
撃沈させた方の勝ち、というルールだ。
このゲームのポイントは、発射するものはミサイルでなく「魚雷」である点だ。すなわち
海中をジョーズ鮫のように、襲いかかるところなのだ。だから発射された球は盤面の上を
通らずに、紺色のプラスチック板の下を通って敵艦に進んでいく辺りがいかにも”魚雷戦”
というリアルな感じである。また球の発射にはバネを使わずに、すべり台から転がす要領
なので、どちらかといえば、ゆっくりと進んでいく魚雷の航跡が、青い海の中にうっすらと
見えるのがますます本物ぽい。
攻撃の際には、まず3隻のうちどの戦艦を狙うを決める。左から狙っても中央から狙っても
よい。「後ろから前からどうぞ」と歌っていたのは畑中葉子である(意味不明)
ターゲットとする戦艦を決めたら、神経集中し、発射口をミクロ単位でゆっくりと動かす。
「エネルギー充填120%、ターゲットスコープオープン
電影クロスゲージ明度20総員対ショック、対閃光防御。
最終セーフティー解除、魚雷発射10秒前。。。。。」
発射っ!!! やったぁ〜\(~o~)/
これぞ、シューティンクゲームの醍醐味というもんだ。
次に自分が攻撃される番には、「うっ、やばーその角度だと当たりそうじゃん。外れろ、
外れろ」と心の中で念力を送るのだ。
発射っ!! うっうっ、、、かっ、かすったぜぃ。汗、汗、、、、(-_-;)
単純なゲームだけに、エキサイテイングで熱くなってしまうのだ。
この魚雷戦ゲームはオリジナルのものは、長さが50センチくらいあった思うが、旅行用?
あるいは学校に持っていく用としてポータブルな20センチくらいのものもあった。
(バッタものかも知れないが)
魚雷戦ゲームはいくつかのバージョンがあり、少しづつ高度化していった。
まず発射口が2連式になって、同時に2発の魚雷を撃つことができるタイプ、そして
リフレクトスコープと呼ばれる照準器付きのタイプ。これは発射口とも連動している新兵器
なのだ。さらには平成元年には「アストロウォーズ」という名前で復活し、舞台を宇宙に
移し、ブラックホール(鉄球を吸い寄せ魚雷のコースを変える)までも登場する。
さてさて、21世紀に入った現在、魚雷戦ゲームはTVゲームに負けじと、また新しく
パワーアップして蘇ってくれるだろうか。期待したい作品である。
【おまけ】
ところで、はすぴー的に魚雷戦ゲームと似ていると思ったおもちゃは「ボーリングゲーム」
である。球を転がして、的に当てるという点では、共通しているし、発売された年代も
ほぼ同じ、さらにどちらもエポック社のものなので、もしかしたら企画担当者が同一人物
だったのかも知れない。
ボーリングゲームは魚雷戦ゲームに比べて、高価だったように思うし、はすぴーはこれは
持っていなかったので、あまり語れない。
むしろ、この頃ボーリングは実際にレーンまで足を運び、「さ・わ・や・か律子さん」を
演じていた。
魚雷戦ゲームについては、
がとても詳しく掲載されております。
道場主の管理人さんの了解のもと、上記の画像をお借りいたしました。
とてもマニアックで素晴らしいサイトですので、ぜひのぞいてみてください。
また海水浴さんから送っていただいた魚雷戦ゲームとボーリングゲームの写真です。
「あの頃」のセピア色の想い出
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(原稿:2001.6.24)