縁日の思い出

はすぴーは物心がついた頃から「縁日」が好きで、大人になった現在でも近所で

縁日があれば、必ず行ってしまう自称「縁日研究家」なのである。(^_^)v

「縁日」と聞くだけでと妙に興奮してしまい、懐かし気分になってしまう。

今回は、屋台の写真を中心に縁日の思い出を語ってみよう。

 

今ではその風習がなくなってしまったのだが、はすぴーがガキの頃、近所の氷川神社で

お祭りがある時には、町じゅうの人が提灯を持って神社に集まった。子供たちにも

おこちゃま用の提灯が渡されて「提灯行列 はじまったぁ〜提灯行列 はじまったぁ〜」と

歌?を歌いながら神社に行くのである。

女の子の提灯は駄菓子屋やなぜか文房具屋で売られていた。記憶が定かでないのだが

当時の値段で30円か50円だったと思う。

俺たち悪ガキどもは、同じクラスの女子を見つけるとこっそり、後ろから近づいて

提灯の中に2B弾を投入して、彼女の提灯を「爆破」したものだ。

今にして思えば、ずいぶんとひどい悪戯をしたもんだ。(今頃になって反省)

 

男の子は提灯を自分で作った。少し大き目の「缶づめ」の空缶を使って作るのだ。

ふたの部分は切り取って、怪我をしないようにヤスリをかける。一方の底の部分は

釘でぶちぶちを穴を開ける。針金で取っ手をつけて、ロウソクを立てればハイ出来上がり。

いたってシンプルな提灯だけど、これがカッチョいいのだ。

ロウソクの炎で缶の上の部分が熱くなり、そこを触ると「あちゃちゃっ」ということも

よくあった。だから缶が焼ける臭いを嗅ぐと、はすぴーは「カンヅメ提灯」をいつも思い出す。

縁日には色々な露店(屋台)がある。わたあめ、お面、金魚すくい、ヨーヨー釣り、ガス風船、

くじ、ハッカパイプ、お好み焼きなどは定番中の定番で、そして現在でもそのまま残っている。

最近では年中あるのだが、当時は夏はラムネ、かき氷、秋はやきソバ、味噌おでん

というふうに季節感もあった。

いつ頃から登場したのか覚えていないのだけど、スーパーボールすくい、ベビーカステラ、

UFOとかいう銀色のガス風船、フランクフルト、クレープなんていうのは、はすぴーが

ガキの頃にはなかったが、定番の仲間入りと言えよう。

最近のはやりとしては、(名前は知らないが)でっかいハンマー、冠といった空気を入れて

膨らますものやネオンブレスレット(薬品が化学反応して光るやつ)や豆電球でピカピカと

光るものをよく見かける。

 

はすぴーが当時、好きだったのは「射的」「輪投げ」「吹き矢」「カタ抜き」「数字あわせ」

のような懸賞がもらえるタイプ。買ってもらって嬉しかったのは「針金でできた輪ゴムピストル」

「山吹鉄砲」「光るヨーヨー」普通は女の子が欲しがる「モールでできた人形」だった。

食べ物では「文化フライ」「のしいか」「あんず飴」「大阪焼き」あたりが好きだった。

 

あとで写真をみてもらえば、これらを知らない世代の人でもだいたい想像がつくと思うが、

吹き矢、山吹鉄砲、大阪焼き、のしいかについて若干、説明を付け加えておこう。

(吹き矢)

  吹き矢は大・中・小の3種類の長さがあった。矢は先に吸盤がついてあるようなおもちゃで

  はなく、新聞の広告の紙を固く巻いたもので、細長いやつだった。

  もちろん矢は自分でも作ることができるのだが、やはり売っているやつの方が正確に飛んだ。

  露店の近くでは、新聞で作られた的(まと)があり、それに向かって射るゲームがある。

  中心に当たると吹き矢の「小」がもらえた。

  今、思うとこの吹き矢はとっても危険だ。

(山吹鉄砲)

  要するに「空気鉄砲」と同じ原理で、弾を飛ばすのだが、その弾というのが、植物の

  山吹の枝の中にある、発泡スチロール状の芯なのだ。

  棒状の芯を小さくちぎって、口の中に入れて唾を含ませるとふやけて大きくなる。

  それを竹でできた鉄砲の筒に入れて押し込み、もう一つの弾を同様にして入れる。

  あとはところてん式にどんどん撃てるというわけだ。

  とにかく音がいい。「パンっ!」と「ポンっ!」の中間の音がして何ともいえない懐かしい音だ。

(大阪焼き)

  大阪焼きは一見、今川焼きのようだが、中身はあんこではなくて、お好み焼きの具が入って

  いる。卵もまるまる1個入っていて、「あつつっ」といいながら食べるものだ。

  はすぴーはつい最近まで、大阪の名物で関西の縁日にはいつもあるものだと思っていたの

  だが、大阪の友人から「そんなものは知らない」「大阪には存在しない」と聞いて驚いた。

  どうやら東京でしかない食べ物のようだ。

  同じように大阪には「東京コロッケ」というものが存在するらしいが、縁日研究家の私でさえ

  知らないもので、これは東京にはないと思う。

  「東京コロッケ」については、まこやんという友人のサイトで紹介しているので、こちら

  参照してもらいたい。

  東京にしかない「大阪焼き」と大阪でしかない「東京コロッケ」、、、

(のしいか)

  縁日の「のしいか」を知る人は意外と少ないようなので、これももしかしたら地域限定なのか

  も知らない。まずスルメを七輪で軽く焼く。それをかつての洗濯機にあったローラーのような

  もので、絞り込むようにして「伸す」と、、、、あらら1匹のスルメちゃんがあれよあれよと

  1メートルくらいになってしまうから不思議発見!スーパーひとし君人形、はらたいらに

  3千点なのである。

  そしてこれがとにかく美味い!先日も西新井大師の縁日で実演販売していたが、長蛇の列が

  できていて、のいしかを入手するのに1時間も並んだのである。

  はすぴーはこれを「縁日のスプラッシュマウンテン待ち」と定義している。

  ちなみに1匹焼いて、のす時間は5分くらいかかり、500円という値段はその味からいっても

  りーぞなぼーだと思う。子供に食わせるにはもったいない大人の味だ。

 

縁日の思い出で忘れてならないのは、翌日に早起きして縁日のあった神社に行くと必ず10円玉を

3〜5つくらい拾えたことだ。(^_^)v

 

露店の写真集

懐かし系(景品狙い)

射的輪投げ数字合わせカタ抜きダーツ宝さがし

懐かし系(食べ物)

飴細工あんず飴ソースせんべい揚げあられ文化フライハッカパイプのしいかかるめ焼き大阪焼き

懐かし系(その他)

金魚すくいガラス細工山吹鉄砲ぎんなん人形ままごとセットお面スーパーボールすくい

定番もの

ベビーカステラチョコバナナとうがらしとうもろこし焼きソバ

新しい系

ディズニー焼きラブリーヨーヨーシャービン

まゆつば系

針の穴通し器白蛇のぬけがら目薬の木まむしの粉・酒せんぶり

腰くだけ系

???

その他

きりたんぽこども服沖縄黒糖酒まんじゅうわかめ亀すくい

この写真は足立区の「西新井大師」と草加市の「浅間神社」で今年(平成12年)撮影したものです

 お便りコーナー(げんごろうゲーム)

いつどこで、どんなお祭りが行われるのかこのサイトでチェックできるよ。市と縁日   お祭り、大好き!  

 

皆様のご近所で「懐かしい・珍しい露店」があれば掲示板メールにてお知らせくださいませ。

 

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2000.10.26